補聴器と集音器の違いPART2

 

 

補聴器はなぜこんなに高価なのか?

このような疑問を抱く方が多くいらっしゃる事とおもいます。

様々な理由がありますが、そのうちの1つを簡単に解説します。

 

まずはTV通販などでよく紹介されている安価な集音器との違いについてです。

 

集音器は、その名の通り周囲の音をすべて集めて均一に増幅します。

小さい音、大きい音、関係なく一律に増幅します。

 

補聴器は全く異なる方法で増幅します(最初の画像にまとめました)

 

まず、小さめの音声が入ってきたときは増幅度が大きくなります。

この図は、鼓膜手前にマイクを挿入して実際に耳に装着した補聴器から出力される音声の出力特性を測ったグラフです。

小さめの音声が聞こえたとき、1kHzでの増幅度は10dBとなっています。

 

次に普通会話レベルの音声ではどうでしょうか。

先ほどと比べて増幅度は小さく、およそ3~4dB程度です。

 

 

最後に、大きな音声が入ってきたときを見てみます。

 

 

今度は逆に抑制しています。80dBで入ってきた音が、実際には72dB程度で鼓膜手前で出力されていることが見て取れます。

 

このように補聴器では小さな音声はより大きく、大きな音声は抑制して聞かせることが可能となっているのです。

 

一方で集音器ではここまで細かな音声処理は不可能。

 

より安全に使えるものはどちらになるか、明確に理解できるのではないでしょうか。

 

集音器はなぜあんなにも安いのか・・・よく考えたうえで選択して頂ければ幸いです。

この記事は私が書きました

一寸木(イチズキ)国博 認定補聴器専門店 補聴器プラザ小田原 代表

 

経歴

1999年より補聴器販売に従事

大手補聴器専門店チェーンの店長からパナソニックの補聴器部門へ転職、主に関東地域のメガネ店や補聴器専門店を担当し、補聴器の販売方法や調整方法などについての講義を担当することも多数。

全国の様々な補聴器販売現場をみてきた経験から、当事者目線に寄り添える専門店を目指し独立。

2017年より現職 現在手話通訳資格取得を目指し奮闘中

 

保有資格 認定補聴器技能者 医療機器賃貸・販売管理者