聞こえるはずのない補聴器

本日相談に来られたお客様、主訴は「補聴器をつけても、特に右がボンヤリしてよく聞き取れない」

およそ1年前に出張販売スタイルの業者から補聴器を購入したとのこと。

 

まずは聴力測定してみると、かなり左右差があり右はかなり気骨導差がありました。

気骨導差とは、鼓膜を通したきこえと骨伝導で内耳に直接振動を伝えたときの聞こえの差のことです。

こういう場合は本来、耳鼻科受診が先になるはずですが既に他店で購入してしまっているので致し方ありません。

聞くところによると、しばらく前に中耳炎になり治療したとのことなので、もう治療は終わっていたのかもしれませんが・・

 

左右差があるのでイヤな予感がしたのですが、予感的中。

補聴器に保存されていた聴力が全然間違っていました!

右の聴力が実際より良く表示されており、それに基づいて調整されているので全然出力が足りていないのでした。

 

 

こんな感じの調整になっていました。

右は出力不足、そして左は謎のリニア調整!(アナログ補聴器時代の調整方法ですね)

なぜリニア調整にしたのか・・・全く意図がわかりませんが・・・

右もリニアぽくなっていますが・・・気骨導差が大きいからそうしたのでしょうか?

ならば左はなぜ・・・?よくわかりません・・・

 

当店で実耳測定機器を使用し、適切な調整に修正したところ、「右はもうダメなのかと思っていたけれどよく聞こえるようになった」とのことでした。

右も最高語音明瞭度で80%あったので、しっかり調整すれば聞き取れるはずでした。

 

訳のわからない調整をする業者が暗躍しております。

しかも「補聴器のプロが自宅訪問」などと謳っている場合もあるからタチが悪い。

何をもってプロを自称しているのか?

 

補聴器は「認定補聴器専門店」で相談しましょう!