高いお金を出して買ったのに全然補聴器を使わなくなってしまった。
このような話を知人から聞いたり、もしくは自分の身内がそうのような状況だったりということがありませんか?
なぜ使わなくなってしまうのか・・・・様々な理由があると思います。
- 周囲の騒音がうるさくて煩わしい
- 装着すること自体が面倒
解決策
聴力の低下に伴い、周囲の様々な音が耳に届きづらくなってきます。例えば紙をめくる音、食器がカチャカチャと鳴る音、秋の夜の虫の声など。
聴力低下は徐々に進行していくので、自覚のないうちに難聴が進み、その状態に慣れていってしまいます。
例えるなら暗い部屋で一晩過ごし、朝にいきなりカーテンを開けたら眩しくて目が開けられないのと同じ。
聞こえの場合、それが一晩ではなく数年になりますので周囲の様々な音に慣れるには時間が必要です。
最初は小さめの音量から徐々に慣らして調整していきましょう。
役立つことが実感できれば、装着が面倒という気持ちもやわらぐかもしれません。
- つけても大して聞こえない
- 話の内容がわからない
- 補聴器は役立たずだ
解決策
そもそも購入した補聴器が自身の症状に合っていない可能性もあります。
こちらの画像は語音明瞭度検査の結果を表したものです。
これは言葉をどれだけ明瞭に聞き取ることができるかを測定するものです。
そもそも、この検査を実施しない販売店が多数存在します。そうすると、あまり効果の出ない耳に補聴器を言われるがまま買う羽目になってしまうのです。
また、聴力に対して補聴器の出力が足りていない、調整がまったく合っていないといった状況も非常に多く見られます。
調整次第で改善する可能性もありますので、技術のある店で相談する必要があります。
結論「使える」補聴器を購入するために
補聴器を購入する際の最初の入り口を間違えてはいけません。
現在の日本国内の補聴器販売の最大の問題点として、「誰でも補聴器販売できる」状況にあるということが挙げられます。経験や資格がなくても補聴器販売員になれる現状があります。
補聴器はTVや洗濯機のような「家電」とは違います。どこで買っても同じものなら価格が安いに越したことはありません。しかし補聴器は違います。
補聴器は「食材」のようなものです。
同じ「食材」でも素人が調理するのと、ミシュランガイド掲載店のシェフが調理するのでは雲泥の差が生じますね。
また、たとえ安い食材でも一流シェフが調理したらその良さを最大限生かすことができます。
逆に、どんなに高い食材でもド素人が調理したらせっかくの素材の良さが台無しになります。
補聴器はどこで買っても同じではない、どのように調理(調整)するか、どのような食材(機種)を選ぶかによって、効果に天と地ほどの差が出るのです。
補聴器の世界でミシュランガイド掲載店に相当するものは「認定補聴器専門店」と呼ばれます。
認定店は全国の補聴器販売店のうち20%未満しか存在せず、大多数の店が認定資格なしの店です。
補聴器の相談は「認定補聴器専門店」へ、それが失敗しないための第一歩です。
この記事は私が書きました
一寸木(イチズキ)国博 認定補聴器専門店 補聴器プラザ小田原 代表
経歴
1999年より補聴器販売に従事
大手補聴器専門店チェーンの店長からパナソニックの補聴器部門へ転職、主に関東地域のメガネ店や補聴器専門店を担当し、補聴器の販売方法や調整方法などについての講義を担当することも多数。
全国の様々な補聴器販売現場をみてきた経験から、当事者目線に寄り添える専門店を目指し独立。
2017年より現職 現在手話通訳資格取得を目指し奮闘中
保有資格 認定補聴器技能者 医療機器賃貸・販売管理者
