TV通販で大人気の〇ちんヒアリング

検証のため、両耳で16,000円で購入してみました。この価格なら失敗してもまぁ良いか・・と思えるレベルですね。

実際のところ、ほとんどの人が短期間で使わなくなっているのではないかと推察します。

その理由とは・・？

とにかく「うるさい」そのひとことです。

周囲のちょっとした雑音をすべて拾います。

さらに、ボリュームを上げるとピーピーとノイズを発します。

これは使用できる場面はかなり限られてしまうでしょう。

集音器が向いている人

補聴器と集音器の違い

補聴器の価格は片耳６～７万円くらいから50万円以上するものまで幅広くあります。

安い補聴器、高価な補聴器の違いについては別に解説しますので、今回は補聴器全般と集音器の違いについて解説します。

補聴器のもっとも大きな違いは、専門家がひとりひとりの聴力に合わせて細かく調整できること。

これだけで快適さは別次元になります。

さらに、耳を傷めるような大きな音は抑制して耳を守る「保護機能」がついていること。

会話音声と、それ以外の「雑音」をある程度分離して必要ない音を抑える機能がついていること。

集音器ではかえって聴力低下を進行させてしまう恐れもありますので、安易に使わないほうがよいでしょう。

補聴器が向いている人

補聴器か集音器か論争の結論

まだ補聴器を購入するには踏み切れない、高額なので二の足を踏んでしまうという方の場合、あくまで失敗しても諦めがつくレベルの価格で集音器を購入するのも1つの手段かなと思います。

しかし、自身で難聴を自覚しているのであれば最初から補聴器を専門家のもとで作成することがお勧めです。

なぜなら、集音器は軽度難聴向けの機器だからです。

特に加齢による難聴の場合は気づかないうちに徐々に進行しますので、軽度難聴レベルでは自覚がない人がほとんどです。

実際、高齢者施設で聴力測定をすると「私は耳はいいんだ」「私は耳は聞こえてる」とおっしゃる方のほとんどに軽度難聴以上の聴力低下が見られます。70代以降では半数が難聴という統計もあります。

なので、難聴を自覚したころにはすでに中等度以上の難聴になっているケースが非常に多いのです。

以上のような理由から、集音器ではすぐに出力が不足してしまい余計な出費となってしまうことが多いのです。

実際に集音器と補聴器を聞き比べた検証動画を用意しているので、興味ある方はご視聴ください

一寸木（イチズキ）国博　認定補聴器専門店　補聴器プラザ小田原　代表

経歴

1999年より補聴器販売に従事

大手補聴器専門店チェーンの店長からパナソニックの補聴器部門へ転職、主に関東地域のメガネ店や補聴器専門店を担当し、補聴器の販売方法や調整方法などについての講義を担当することも多数。

全国の様々な補聴器販売現場をみてきた経験から、当事者目線に寄り添える専門店を目指し独立。

2017年より現職　現在手話通訳資格取得を目指し奮闘中

保有資格　認定補聴器技能者　医療機器賃貸・販売管理者

補聴器と集音器の違いとは？