耳掛け型補聴器が外れやすい?

 

耳介が柔らかくなっている方、特に高齢者に多く見られます。

耳介とはいわゆる外に出ている耳の部位ですが、その中でも特に下の図に示した部分が柔らかくなっている方について。

このマルで囲った部分が柔らかくなって少し垂れてきているような方を見かけることがあります。

 

その場合、注意すべきことは「耳掛け型補聴器」が落ちやすいということ。

耳掛け型補聴器は、このように耳の上に掛けて使いますので、ここが柔らかくなり外側へ垂れてしまうような場合はどうしても収まりが悪く、外れやすくなります。

どうしても耳掛け型を使わなければならない場合(例えば高度難聴で耳穴型ではカバーしきれないなど)、ご自分の耳穴の形に合わせたオーダーメイドの耳栓(イヤモールドと呼ばれる)を作成することで、万が一補聴器が耳の上から外れても耳栓で保持できているので落下をある程度防げます。

 

どうしても耳掛けでなければならない理由がなければ、このようなケースでは耳穴型補聴器のほうが使いやすいかもしれません。

耳穴型補聴器の場合は、耳穴の形にピッタリ合うようにオーダーメイドしますので、耳が柔らかくなっていても外れる危険は低減します。