補聴器の電池が今までよりも短くなった気がする・・・
そんな経験ありませんか?
きちんと電源を切ったりなど管理しているのに、1日~3日で切れてしまうなど極端なケースでは、稀に過電流などの不具合が発生している事もあります。
しかし多くの場合は、補聴器に使用される空気亜鉛電池の特性によるものかもしれません。
特に冬季にこのような訴えをよく頂きます。
では、補聴器用の電池の特性とは・・?
まずその名の通り、空気(酸素)を取り込むことで作用するものです。
そのため、冬の室内で石油ストーブやファンヒーターなどの"燃焼系"暖房器具を使用していると二酸化炭素濃度が上昇し、電池寿命に影響を与えます。
定期的に換気するなどして調整しましょう。
高地など酸素濃度が薄まると、これも当然寿命に影響を及ぼします。
また、低温や乾燥にも弱い性質があります。
冷蔵庫で補聴器用電池を保管したりすることはやめましょう。
補聴器購入時に、専用の乾燥ケースが付属していた場合、電池を一緒に中へ入れてしまうと、乾燥により電池寿命が短くなってしまいますので気を付けて。
また、最近の補聴器はブルートゥースなどの無線通信を使ったストリーミングが出来るようになっていますが、この機能を使用してTVを見ていたり、電話での通話をしていると電池の消耗が激しいため、やはり寿命は短くなります。
TV音声のストリーミングをしていて、TVを見終わってもそのまま通信を切らずにいて電池があっという間に切れる・・・なんてこともあります。
このあたりの操作については、補聴器販売店でよく確認してみましょう。
充電式補聴器においても、充電中に周囲の温度が極端に低いと稀にエラーを起こすことがあるようです。
最近の住宅では気密性が上がり、断熱材も必ず入っているので真冬でも室内が10度を下回ることはそう多くないと思いますが、かつて私が住んでいた実家は築ウン十年で断熱材などなく、冬は室内でも息が白くなっていました。
そのような環境では、充電式であってもトラブルが起こる事があるようですので、室内温度には気を付けて頂きたいところです。