加齢とともに難聴が進行して補聴器を検討される方の場合、日本国内のデータでは使い始める年齢はおよそ75歳前後のようです。
しかし、補聴器をつけないことによって難聴(特に言葉の聞き分け力)の低下が進行してしまう人、仕事やコミュニケーションに支障が生じ、生活そのものが消極的になってしまう方が非常に多く、残念に感じています。
聞こえづらいから補聴器を使う・・・・それはもちろんそうなのですが、いつまでも若々しく健康で、活動的な生活をしていくために補聴器を!・・と皆さんに伝えたい。
「年だから」・・と諦めてしまうのですか?
そう考えるようになったら危険信号。
何事も「面倒くさい」、「もう年だから」・・といったように、様々な事に好奇心を持たなくなってくることは何より「脳」の老化を招きます。
「脳」を活性化しないままにしておくと、やがては「認知症」なんてことに・・・・
脳はいつでも活性化していないと、どんどん衰えていきます。
まだまだ活動的なうちに、少しの難聴を放置してしまう事はその後の人生の「質」を大きく下げてしまうかもしれません。
「もっと聞こえづらくなったら考えるわ」・・・・それでは遅いんです!
経済的に躊躇される方もいらっしゃいますが、耐用年数で考えたら月に数千円レベル。
例えば、健康維持のためスポーツジムに通ったら?
月額5,000円では済まないはずです。
本当に補聴器がないと、全く会話ができない。
そんな状態になって初めて補聴器をつけたらどうなるか?
事故で足を怪我して長期間入院した方に、退院した翌日から・・・さぁ今日からウォーキング行きましょう!
いやいや無理でしょ!
私の母も、転倒して骨折・・手術の後は毎日毎日リハビリで訓練していましたよ。
長期間のリハビリが必要なことは明白ですね。
聞こえも同じなんですよ。
できるだけ早いうちからケアしていかないと、補聴器をつけても長期リハビリが必要になってしまいます。
私のアメリカ人の同級生、48歳ですが片側だけ難聴になりました。
片方は正常なので、会話はそれほど不自由していません。
しかし、仕事のクオリティを下げたくないとの想いで、クロス補聴器(片側難聴用の補聴器)を使い始めたそうです。
補聴器とは、このような目的で使うべきもの。
現在の「生活の質」を維持し、守っていくために使う・・・・そんな考え方が広まってほしいと願っております。