私が一側性難聴、(片側だけの難聴)についてたまにブログで発信している事もあってか、当店では一側性難聴でお悩みの方のご相談が非常に多いです。
長年この業界で仕事をしてきましたが、これだけ頻繁に遭遇することは今までありませんでした。
一側性難聴に対するソリューション、"解決策"について、圧倒的に情報が少ないことが一因ではないかと感じています。
これまで、上の画像のような聴力の方の場合は補聴器の適用が難しいと言われてしまうことが多かったのではないでしょうか?
片方の聴力は、ほぼ正常。
そちらの耳に補聴器を入れる必要はありません。
このように、聴力に左右差の大きい方の場合、日常生活の聞こえは良く聞こえる側の耳で、ほぼ正常に過ごすことができます。
ただ、聞こえない側からの声、少し離れた場所のテレビの聞こえ、周囲が騒がしい環境での会話、等々・・・少々困難な音環境においては、両耳が健聴の方のようにはいきません。
だから、聞こえづらい方の耳に補聴器を入れたらどうか?・・・
こう考えるのは普通でしょう。
しかし、これがそう簡単ではない。
そこには、"感音性難聴"、"最高語音明瞭度"、などのキーワードが関わってきます。
一側性難聴の場合、聴力低下の原因は様々ですが、突発性難聴などの病変によるものが多く見られます。
そのため、年齢に関わらず若年層にも多く見られます。
このような病変により、聴力が低下した場合、多くのケースで"言葉の明瞭度"も低くなってきてしまいます。
要するに、単純に音を大きくしても、良聴耳側のようには聞こえない、という事です。
響いてしまう、割れてしまう、歪んでしまうなどと訴える方が多いですね。
せっかく片方が正常に聞こえるのに、もう片方から聞こえてくる言葉が大きく歪んでいたら・・・
かえって不快になってしまうかも知れません。
そのようなケースで役立つものが、クロス補聴器です。
聞こえづらい側の聞こえを、良く聞こえる側に転送することで、これまで聞こえづらかった環境での聞き取りが改善します。
聴力が大きく低下している側の耳は、敢えて増幅はしません。
音を大きくしても、不快なだけ、という事が多いからです。
そして、片側が正常であれば、良聴耳側の補聴器そのものは殆ど増幅せずに済むので、違和感も少ないです。
当店ではクロス補聴器を既に多くの方にお勧めしてきました。
現在のところ、そのすべてのケースで生活が改善したと評価頂いております。
色々と説明してきましたが、百聞は一見にしかず・・・・一聴にしかず?
実際にご体験頂かないと、分からないですね。
当店では、購入前に実生活での試聴をして頂けるよう、配慮しております。
クロス補聴器の適応の方が増え、試聴用の器械が不足してしまいました。
本日追加を発注しましたが、場合にってはお待たせするかも知れませんが、ご容赦ください。
お待たせした分、これまでにない聞こえをご体験頂けるものと、確信しております!