Japan Trakと呼ばれる日本国内の補聴器使用者について調べたデータがあります。
2012年、2015年、2018年と3年ごとに実施されてきました。
その中で、補聴器満足度の調査というものがあります。
今回の日本国内の補聴器満足度は、38%だそうです。
前回2015年のデータでは、39%。
全く変わっていないと言って良い状況ですね。
補聴器の所有率についても、ほぼ横ばいでした。
毎年の補聴器出荷台数の発表でも、大きな伸びは見られていないので当然と言える結果ではありますが。
一方、同様の調査が海外でも実施されています。
2018年のデータは、イギリス・フランス・ドイツの3ヵ国だけですが軒並み70%以上をマークしていますね。
なぜこんなにも開きがあるのでしょうか?
その理由は、様々な条件があり明確にコレ、と断言することは難しいですが、
言語の違い、
国民性の違い、
補聴器供給システムの在り方などが考えられますかね。
特に、現在の日本国内の補聴器の販売現場では、ほとんど補聴器を知らない素人でも簡単に販売員として店頭に立つことが出来てしまうなど、供給のあり方の問題が大きいのではないでしょうか。
「認定補聴器技能者」という、資格について知っていると回答した方は、全体の16%とのことでした。
このデータには、通販で購入した補聴器や集音器も含まれているようなので、対面販売だけに限ると多少は改善すると思うのですが、それでもまだまだ国内の補聴器販売は未成熟な状態。
私自身も、現状に満足することなく日々精進して参りたいと思う次第です。