耳型採型は経験が必要です

 

 

 

さて問題。

 

上の写真は一体何でしょうか?・・・・・

 

 

 

正解は、オーラルバイト、もしくはバイトブロックなどと呼ばれる医療用具でございます!

 

 

 

 

このようにして使います。

 

この画像の例では、口腔内の洗浄のための使用を想定しているようです。

 

 

 

当店ではこれを、耳穴型オーダーメイド補聴器を作成するための耳型採型の際に使用します。

 

必ず使うわけではありません。

 

キツめに作成した方が良いと思われる場合。

 

顎を動かしたときに、耳穴の変動が大きいと思われる場合に使用します。

 

 

 

耳穴式補聴器を使っていて、口を動かすと補聴器が抜けてきてしまう、と言うようなケースでは、このような器具を使って開口状態で耳型採型を実施します。

 

そうすることで、耳道が拡がった状態での採型が出来ますので、少々キツめの型で出来上がります。

 

 

 

口を動かしていると抜けてきて、ハウリングを起こしてしまう。

 

最近の補聴器ではあまり聞かなくなりました。

 

 

 

しかし、高度難聴でパワーを必要とするが敢えて強い希望で耳穴式補聴器を使用されているような場合、このような措置が必要なケースも出てくると思われます。

 

 

 

また、ミュージシャンの方々が使われる”イヤモニ”の作成などでも使われます。

 

特にボーカルもしくは、コーラスを取る方などは口の動きがありますので、キツめの耳型採型が必要になって来るでしょう。

 

 

 

このような耳型採型は、実は稀に事故も起こる危険な行為でもあります。

 

それなりの経験のある者でないと、完成品の出来栄えに差が出る上、万が一失敗すると大変なことになります。

 

耳鼻咽喉科の受診、認定補聴器技能者による耳型採型が理想でしょう。