あなたの補聴器、効果は出ていますか?

 

 

あなたが使っている補聴器は、どのくらい効果が出ていますか?

 
この質問には、どのように答えますか?
まぁ、そこそこ使えているよ。 ほとんど使っていないよ、騒がしいだけだから。
などなど・・・・様々かと思いますが、どれも主観評価ですね。
 
もちろん、使っている皆さんの主観評価はとても大事です。
でも、それだけでは医療機器である補聴器の本来の役割を全うすることは困難です。
 
そこに客観評価が加わって、初めて具体的にどの程度の効果が出ているのかを数値で判断できるわけです。
 
この客観評価のための測定を「装用効果測定」と呼びますが、現在補聴器を使っておられる皆様のなかで、果たしてどれだけの方が実施されているでしょうか?
 
どのような測定かと申しますと、上の画像のような設備を使って、補聴器装用前、後の測定をします。
それによって、補聴器をつけることでどれだけ「音」が聞こえるようになったか、「声」が聞き分けられるようになったかを「数値」で示すことができます。
 
この検査を実施するためには、写真のような設備はもちろんのこと、検査音の出力レベルが一定であり、再現性のあるものでなければなりません。
再現性がある、とは別の機会に、別の人間が全く同じ条件で測定を実施できるということになります。厳密には多少の誤差はあるかと思いますが、測定結果に影響を及ぼすほどのものであってはいけません。
 
この検査を単純に「肉声」で実施しているとしたら・・・・それは信頼に値するでしょうか?
測定のたびに、全く同じ音量で発声できるでしょうか?
人が変わったら、聞こえ方が変わらないでしょうか?
 
分かりますよね・・・・そのような効果測定は全く信用ならないものです。
 
きちんと音量レベルを校正した設備でなければ、正しい効果は測れません。
 
当店では定期的に、(およそ2ヶ月ごと)測定室の測定音レベルを計測して、なるべく誤差が少ないよう管理しています。
 
こうした地道な行為が、補聴器を使う皆様の安心につながると確信しております。